はじめに

桐谷広人|棋士データベース|日本将棋連盟

引用元: 日本将棋連盟

1949年10月15日、広島県竹原市生まれの桐谷広人さん。

「月曜から夜ふかし」などのテレビ番組で話題となり、自転車で爆走しながら株主優待券を使いまくる姿が印象的です。

今回は、そんな桐谷さんの学歴、資産家になった理由、年収、そしてユニークな投資手法やライフスタイルについて詳しく解説していきます。

桐谷広人さんの学歴

桐谷広人さん/竹原市

引用元: 竹原市

桐谷さんの学歴に関する情報は、残念ながら公にされていません。

しかし、いくつかの情報から、高校卒業後、将棋棋士を目指して奨励会に入会したことがわかっています。

奨励会時代は経済的に苦労し、アルバイトをしながら生活していたようです。

当時の生活について、桐谷さんは「妹も当時、大学へ通っていましたが、2斤15円で買える食パンのヘタを食べて卒業しましたから。

」と語っています。

その後、25歳でプロ棋士(四段)となり、将棋の収入を得るようになりました。

桐谷さんが資産家になった理由

ツイッターなんかやめたい」 株主優待名人、桐谷広人さんの憂鬱 | 毎日新聞

引用元: 毎日新聞

株式投資との出会い

1979年、30歳になる少し前に、桐谷さんは証券業界の福利厚生団体「東京証券協和会」の将棋部の師範になりました。

当初は証券マンを「ギャンブラー」のように思っていた桐谷さんでしたが、ある証券会社の支店長と知り合ったことがきっかけで、株式投資の世界に足を踏み入れることになります。

最初は「西華産業」という株を25万円で購入したのが始まりでした。

「いつもただでお茶や菓子をごちそうになってたら悪いな」と思い、株を買ったというエピソードからも、桐谷さんの人柄が垣間見えます。

バブル期

バブル景気の中で、桐谷さんの資産はみるみるうちに増加し、3億円にまで達しました。

「どの銘柄を買っても値上がり続けていたんです。

これが永遠に続くような気がしていました。

」と、当時の状況を振り返っています。

バブル崩壊とITバブル

しかし、バブル崩壊とともに資産は激減。

「北海道拓殖銀行の株を大量に持ってたんで、その人もいっぺんに貧乏になったりしましてね。

本当に大変な目に合って……」と、バブル崩壊時の様子を語っています。

その後、ITバブルで保有していた富士通などの株価が上昇し、損失を回復していきました。

リーマンショック後

2007年に棋士を引退した桐谷さんは、3億円の資産を元手に、さらに資産を増やそうと信用取引を始めます。

しかし、リーマンショックで資産は5000万円にまで減少。

「3億円あれば充分な気もしますが。

世界一周旅行でもして、気楽に暮らせたと思いますよ。

でも、自分ならもっと稼げると思ったわけです。

」と語っており、当時の心境が伺えます。

この大損をきっかけに、桐谷さんは値上がり益を狙う投資スタイルから、株主優待に注目した投資に転換しました。

優待生活でお金がたまり、現在の資産は6億円ほどになっているそうです。

桐谷さんの年収

桐谷さんの年収は、公表されていません。

しかし、株式の配当金収入、講演料、メディア出演料などを考慮すると、数千万円はあると推測されます。

かつては将棋の指導や著書の出版によっても収入を得ていました。

「株主優待を活用して」暮らしているため、生活費の大部分を株主優待でまかなっている点は、一般的な投資家とは大きく異なります。

桐谷さんの投資手法

桐谷さんの投資手法の特徴は、以下の点が挙げられます。

株主優待重視

桐谷さんは、株主優待と配当金を合わせた利回りを重視し、4%以上の銘柄を選んでいます。

「配当と優待をたして、4パーセント以上あるものがいいと自分は思っている。

」と語っています。

分散投資

多くの銘柄に分散投資することで、リスクを軽減しています。

バブルの頃は100銘柄ほど保有していたそうです。

長期保有

長期保有することで、安定した配当金と株主優待を受け取っています。

「安い時に、配当利回りがいいもの、良い優待があるものを買えばだいたい間違いない。

」という考えのもと、長期的な視点で投資を行っています。

割安株

理論株価より割安な株を選んで購入しています。

情報収集

雑誌やインターネットで優待情報を入手し、常に銘柄を研究しています。

『ダイヤモンドZAi』や『日経マネー』などの雑誌を参考にしているそうです。

桐谷さんのライフスタイル

優待名人の桐谷広人さんが伝授 4億円突破の優待投資術 - 日本経済新聞

引用元: 日本経済新聞

桐谷さんは、株主優待を最大限に活用したユニークなライフスタイルを送っています。

優待生活

食料品、日用品、娯楽など、生活のほとんどを株主優待でまかなっています。

「食事から衣服、雑貨まで日常に必要なものは優待でまかない、現金は家賃と光熱費以外一切使用せず」という徹底ぶりです。

自転車移動

優待券を使うために、自転車で都内を駆け回っています。

「移動は自転車」というスタイルは、テレビ番組でも度々取り上げられています。

節約

現金はほとんど使わず、徹底した節約生活を送っています。

「お金が使えないんですね。

昔、貧乏していたので(笑)」と、自身の節約志向について語っています。

学歴と資産家への道の関連性

桐谷さんの場合、学歴と資産家になったことには直接的な関連性は見られません。

奨励会時代は経済的に苦労しましたが、将棋で培った集中力や戦略的思考、リスク管理能力などが、株式投資にも役立っているのかもしれません。

桐谷さんから学ぶこと

桐谷さんの投資手法やライフスタイルからは、多くのことを学べます。

投資は長期的な視点で

短期的な利益ではなく、長期的な安定収入を目指しましょう。

情報収集は大切

投資する前に、企業や市場について十分に調べましょう。

節約

無駄な支出を抑え、投資に回せるお金を増やしましょう。

人生を楽しむ

投資で得た利益を、自分や家族のために使い、人生を豊かにしましょう。

農業型投資

桐谷さんは自身の投資手法を「農業」に例えています。

種まき(投資)をして、成長を待ち、収穫(配当金や優待)を得るというサイクルは、まさに農業に似ています。

短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な視点で投資を行い、じっくりと成果を待つことの大切さを教えてくれます。

まとめと今後の展望

桐谷広人さんは、株主優待を駆使した独自の投資手法で資産を築き、ユニークなライフスタイルを送っています。

彼の投資に対する姿勢や人生哲学は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。

学歴にとらわれず、独自の道を切り拓いてきた桐谷さん。

彼の経験は、私たちに「人生を楽しむこと」の大切さを教えてくれます。

今後も、メディア出演や講演活動などを通して、多くの人に投資の面白さや人生の楽しみ方を伝えていくことでしょう。